プロ野球の「投球回」と「完投」「完封」の違い

「投球回」とは?

投球回(イニング)は、アウト3つ=1イニングとして計算される。

たとえば、

  • 7回2/3(7.2回)=アウト23個(7×3+2)
  • 6回0/3(6.0回)=アウト18個(6×3)

※0/3は「回の途中で降板したがアウトを取っていない」状態を指す。

記録上、**2/3イニングは「0.2回」、1/3イニングは「0.1回」**と小数で表記されるのが通例(NPB・MLB共通)。


「完投(かんとう)」とは?

完投は、先発投手が1球目から最後のアウトまで全イニングを1人で投げ切ること

ただし、勝利・敗戦に関係なく完投となるため、

  • 勝ち投手になっていなくてもOK
  • 10失点しても最後まで投げれば完投
  • 延長戦で負けても完投扱い(12回を1人で投げた場合など)

という点が意外と知られていない。

✔ 完投の条件まとめ:

  • 先発投手であること
  • チームが負けてもよい
  • 打たれてもOK
  • 最後まで投げ切ること

「完封(かんぷう)」とは?

完封は、完投の条件に加えて、相手に1点も与えなかった場合の記録
つまり、「1人で0点に抑えて完投」した投手に与えられる名誉ある記録だ。

  • リリーフ投手を使った時点で完封にはならない
  • 9回であれば1安打完封でもOK
  • 延長で失点すれば完封は消える

✔ 完封の条件まとめ:

  • 完投している
  • 相手に得点を許していない(自責点ゼロとは別)
  • 中継ぎを使っていない

実例で比べる:記録の違い

投手成績投球回完投完封
9回1失点(1人で投げ切る)9.0回×
7回0失点で交代7.0回××
9回0失点(先発で最後まで)9.0回
10回0失点(延長完封)10.0回

実は減っている「完投」「完封」

近年のプロ野球では、リリーフ陣の台頭や肩肘の保護を理由に「完投・完封」が激減している。
たとえば、1980年代には年間20完投以上が当たり前だった先発投手がいたが、現在ではシーズン3完投でもリーグトップに近い年もある。

✔ 理由の一例:

  • 球数制限(100球前後で降板)
  • データ重視の分業体制
  • 故障リスク回避
  • クローザー重視の戦略

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