野球において、投手を評価する最も一般的な数字といえば「防御率」。
しかし近年では、より詳細に・正確に投手の能力を評価するために、セイバーメトリクスに基づいた新しい指標が注目されています。
その代表例が、最近よく見るようになった「WHIP(ウィップ)」 です。
本記事では、WHIPとは何か、どんな意味があるのか、そして実際の計算方法や目安となる数値についを記載します。
WHIPとは?意味と役割
WHIPとは、
Walks plus Hits per Inning Pitched(投球回あたり与四球+被安打)
の略で、
1イニングあたりに何人の走者を許しているかを示す指標です。
計算式はこちら:

つまり、「ランナーを出さない能力」が高いほどWHIPは低くなるというわけです。
WHIPの目安:数値はどのくらいが良い?
| WHIPの値 | 評価の目安 |
|---|---|
| ~1.00 | 非常に優秀(エース級) |
| 1.00~1.20 | 優秀な先発クラス |
| 1.20~1.35 | 平均的なレベル |
| 1.35以上 | 課題あり(ランナーを多く出す) |
たとえば、WHIPが「0.90」であれば、平均して毎回1人以下しか出塁させていない計算になります。
WHIPのメリットと注意点
【メリット】
- 防御率のように“味方エラー”の影響を受けにくい
- ランナーの出しにくさをシンプルに可視化できる
- 救援投手・先発投手どちらにも使える
【注意点】
- 長打(ツーベースもシングルも同じ1ヒット扱い)への重み付けがない
- 併殺や失点など、実際の“ピンチ脱出力”までは測れない
WHIPはあくまで**「出塁させない力」**の指標であって、失点を防ぐ力そのものではない点には注意が必要です。
どんな場面で使える指標?
- 先発投手の安定感を知りたいとき
- 中継ぎ・抑えが信頼できるかをチェックしたいとき
- 「防御率は良いけどなんか不安」という投手を見極めたいとき
WHIPは簡単に計算できて、投手の「根本的な能力」を測るのに適した指標の一つです。
結論:WHIPは“シンプルだけど奥が深い”優れた指標
投手の評価は、防御率・勝敗・三振数だけでは語れません。
WHIPは、「ランナーを出さない能力」に注目したシンプルかつ重要な指標です。
WHIPをチェックするだけで、投手の「見えにくい差」が見えてくるかもしれません。


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