1試合で満塁ホームランを2本打った選手はいる?プロ野球の珍しい記録を紹介

満塁ホームラン。

走者がすべて埋まった状態でホームランを打つため、一振りで4点が入ります。

普通のホームランでも簡単ではないのに、

「満塁」という条件まで必要。

1試合で1本出るだけでも強烈な一打です。

では、

同じ選手が1試合で満塁ホームランを2本打つことはあるのでしょうか。

1本目だけでもかなり珍しい。

もう一度満塁で打席が回ってきて、さらにホームラン。

そんな漫画のようなことが実際に起きるのか。

調べてみると、プロ野球では本当に達成した選手がいます。

1試合2本の満塁ホームランは実際にある

結論からいうと、

1試合で同じ選手が満塁ホームランを2本打つことはあります。

考えてみればルール上は何の問題もありません。

第1打席で満塁ホームラン。

その後、味方打線が再び走者をためる。

そして同じ打者の打席で再び満塁。

そこでまたホームランを打てば達成です。

ただし、条件を並べると相当難しいことが分かります。

まず1試合で2回満塁にならないといけない

普通の「1試合2本塁打」と大きく違うのがここです。

ホームランなら走者がいなくても打てます。

しかし満塁ホームランには、

一塁
二塁
三塁

すべてに走者が必要です。

しかも同じ打者の打席で、それが2回起こらなければなりません。

打者本人がどれだけ好調でも、前の打者たちが出塁してくれなければ挑戦することすらできません。

満塁ホームランは、個人の打撃力だけでは作れない記録です。

もちろん2回ともホームランにする必要がある

ようやく2回目の満塁。

そこでヒットを打ったとしても記録にはなりません。

犠牲フライでもダメ。

走者一掃の二塁打でもダメ。

当然ながら、もう一度ホームランを打つ必要があります。

満塁になる確率。

そこでホームランを打つ確率。

さらにもう一度同じ条件が整う確率。

それらが重なるので非常に珍しい記録になります。

二岡智宏は1試合2本の満塁本塁打を記録

日本プロ野球で有名なのが、巨人の二岡智宏です。

2006年4月30日の中日戦。

二岡はこの試合で、

1試合2本の満塁本塁打

を記録しました。

しかも、ただ2本の満塁ホームランを打っただけではありません。

この日の二岡は第1打席と第2打席で満塁本塁打。

つまり、

2打席連続満塁ホームラン

というとんでもない記録でした。

2打席で8打点

満塁ホームランは1本で4打点。

それを2打席連続で打ったので、

4打点
+
4打点

で、わずか2打席で8打点です。

普通なら1試合で8打点でも十分にすごい記録。

それを最初の2打席だけで記録したことになります。

スコアを知らずに個人成績だけ見たら、

「どういう試合だったんだ?」

と思ってしまう数字です。

2打席連続というところがさらに難しい

1試合2本だけなら、

1回に1本目
8回に2本目

のように、ある程度時間を空けて打つこともできます。

しかし2打席連続となると違います。

満塁ホームランを打ったあと、次の自分の打席までに、

味方打線が再びつながる
↓
走者が3人たまる
↓
ちょうど自分に打順が回る

必要があります。

つまり二岡自身だけでなく、チーム全体が猛烈に打っていなければ成立しません。

満塁ホームランのあと、また満塁になるのが難しい

1本目の満塁ホームランを打つと、塁上の走者は全員ホームへ帰ります。

当然、

一塁 空
二塁 空
三塁 空

になります。

そこからもう一度3人の走者をためなければいけません。

これが満塁ホームラン2本の難しいところです。

満塁の状態がそのまま残っているわけではありません。

一度すべてリセットされた状態から、また満塁を作る必要があります。

1イニングで2本の満塁ホームランは可能?

ではさらに、

同じ選手が1イニングで満塁ホームランを2本

ということは可能でしょうか。

ルール上は可能です。

満塁ホームランを打つ。

その後もアウトにならずに打線が続く。

打者一巡して再び同じ選手に打席が回る。

そのとき再び満塁。

そしてホームラン。

これで成立します。

かなり非現実的に感じますが、ルール上「1イニングに1回しか打てない」という制限はありません。

同じ選手が1イニングに2回打席へ立つこともある

大量得点のイニングでは、

「さっき打った選手がまた打席にいる」

ということがあります。

3アウトになる前に打線が一巡すればいいからです。

以前の記事でも紹介したように、同じ選手が1イニングに2回打席へ立つこと自体は珍しいものの普通に起こり得ます。

だから、

1打席目 満塁ホームラン
↓
打線が一巡
↓
2打席目 再び満塁ホームラン

も理屈の上では成立します。

1イニング2本塁打なら実際に達成者がいる

「同じイニングで2回もホームランなんてあるの?」

と思うかもしれません。

しかし、満塁かどうかを問わなければ、

1イニング2本塁打

は日本プロ野球でも実際に記録されています。

大量得点のイニングでは、1人の打者に2回打席が回ってくることがあります。

そして両方でホームランを打つ選手もいます。

満塁ホームラン2本となると、そこへさらに「2回とも満塁」という条件が加わるわけです。

2本なら一人で最低8打点

満塁ホームラン2本なら、それだけで8打点です。

さらに別の打席でも打点を挙げれば、

1試合9打点
1試合10打点

といった数字も見えてきます。

野球の打点は走者の有無に大きく左右されます。

同じ2本塁打でも、

ソロ本塁打×2なら2打点。

満塁本塁打×2なら8打点。

ホームラン数は同じなのに、打点は4倍になります。

1試合で3本の満塁ホームランは可能?

では2本ではなく、

同じ選手が1試合で満塁ホームランを3本

打つことはできるのでしょうか。

これもルール上は可能です。

1試合の打席数に「最大4打席」という決まりはありません。

攻撃が続けば5打席、6打席と回ってきます。

そのうち3回が満塁。

そして3回ともホームラン。

理屈の上では成立します。

3本なら満塁ホームランだけで12打点です。

では何本まで打てる?

さらに極端に考えると、

「1試合の満塁ホームランは最大何本?」

という疑問も出てきます。

実はルール上、

明確な上限を決めることはできません。

野球は3アウトになるまで攻撃が続きます。

アウトにならずに出塁し続ければ、同じ打者に何度でも打席が回ります。

そのたびに満塁になり、その打者がホームランを打ち続ければ、理論上は本数を増やし続けられます。

もちろん現実の試合では考えられません。

でもルールだけなら可能です。

1試合2本の満塁ホームランが難しい理由

改めて条件を並べると、その難しさがよく分かります。

まず打者自身に1試合で複数回打席が回る。

そのうち少なくとも2回、直前の3人以上がうまく出塁する。

走者が途中でアウトにならない。

満塁のまま打者へ回る。

そこでホームランを打つ。

さらに同じことをもう一度。

単に「ホームランを2本打てる強打者」というだけでは足りません。

チーム全体の攻撃がかみ合った日にしか挑戦できない記録

なのです。

4番打者だから達成しやすいとは限らない

満塁ホームランと聞くと、4番打者を想像するかもしれません。

確かに上位打線が出塁して4番へ回れば、満塁になる可能性があります。

しかし打順が一巡した後は状況が変わります。

何番打者であっても、前の打者たちが出塁すれば満塁で回ってきます。

そのため満塁ホームランの機会は、

「何番を打っているか」

だけでは決まりません。

満塁ホームランは本人だけでは作れない

ホームランは個人記録です。

しかし満塁ホームランという記録をよく考えると、かなりチームメートに左右されます。

打者の前に3人の走者が必要だからです。

しかも1試合2本となれば、それを2回。

二岡智宏の2打席連続満塁ホームランのような記録は、

本人の長打力
+
味方打線のつながり
+
満塁で打順が回ってくる巡り合わせ

がすべて重なって生まれます。

「2本塁打」でも中身を見ると全然違う

試合結果で、

「○○選手が2本塁打」

と書かれていても、その内容はさまざまです。

ソロ+ソロ。

ソロ+3ラン。

3ラン+満塁。

満塁+満塁。

最後ならホームラン2本だけで8打点です。

同じ「2本塁打」という記録でも、試合への影響はまったく違います。

特に1試合2本の満塁ホームランは、ホームランそのものだけでなく、

なぜ2回も満塁でその打者に回ってきたのか

まで見ると面白い記録です。

次に大量得点の試合があったら打順にも注目

1イニングに5点、6点と入る試合では、つい得点だけを見てしまいます。

でも、そんなときは打順にも注目です。

「この選手、さっきも打ってなかった?」

となったら、打者一巡が起きています。

そして満塁ホームランを打った選手に、もう一度満塁で回ってくる可能性もゼロではありません。

実際にプロ野球では1試合2本の満塁ホームランが記録されています。

野球では、

「さすがにこれはないだろう」

と思うようなことが、ときどき本当に起こります。

だから珍記録を調べるのは面白いのです。

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